サイコ野郎の日本株投資日記

25歳で株を始めた男の備忘録

実践 生き残りのディーリング 感想

実践 生き残りのディーリングを読み終えた。金融相場の終わりと共にグロース株をはじめとした値嵩株が続落しており、「生き残る」ことの大切さを考えずにはいられない地合いの中で、目に止まった投資本である。

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肝心の内容は、生き残る方法にフォーカスした内容ではなく、幅広いトピックスに対してつまみ食いするような感じで投資のポイントが説明されている。

 

特に勉強になった点を紹介したい。

 

P100 投資と投機のタペストリ

 

「相場は投資を横糸に、投機を縦糸に編み上げる、タペストリーのようなものと言える。」

 

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よくトレンドフォローが投資の王道とされるが、トレンドは実需によって生み出される。大きく強い実需(ポジションが大きく含み損の耐性が強い需要)がトレンドを生み出すのに対して、投機等の仮需は、相場に流動性を与える。

 

自分の投資スタイルにもよるけれど、中長期の時間軸だったら必ずトレンドを意識する必要があって、大きな流れに乗る必要がある。

 

その流れを生むものは何か、需給という漠然とした概念は理解していたつもりだったけれど、実需と仮需に需要の性質を分けて考えれば、トレンドが見えて来る気がする。

 

自分が投資をする銘柄の実需がどれほどのものなのかを意識する。もちろん実需の原因や理由を理解していないといけない。

 

 

よく悪材料がないのに大口の空売りが大量に降ってくることがある。投機的な仮需によって、相場が大きく揺さぶられる。いわゆるふるい落としだ。

 

そうした時自分はどうするか。実需と仮需のタペストリーの中で足掻くしかない。

 

いやむしろ、大きな実需の存在を確信しているなら、足掻く必要はないということか。