投資の行動心理学という本で、トレードにおける市場参加者の心理を勉強している。
投資本でフロイトの名前が出てきたので、最初は疑わしい気持ちで読んだが、行動経済学の立場から投資における失敗のプロセスや理由を論じていて、興味深い。
他者の心理を学ぶつもりが、はからずして自分の心理を勉強することになった。
備忘録として、印象に残った考察を自分の解釈で残したい。
○報酬と罰について、人間の行動に与える影響を軽視しないこと。
ダメなトレーダーは、失敗したトレードで自分を慰めるために、美味しいものを食べたり様々な報酬を与えるが、これは逆効果。
ダメな取引には、自分を律して罰を、良い取引には報酬を与える。これを繰り返すことで、思考や行動が強化される。
ダメなトレーダーは、この報酬と罰がランダムで、一貫していない。したがって、学習できない。
良いトレーダーは、自分のトレードを記録して、行動や判断を記録し、反省する。ダメな取引には罰を、良い取引には報酬を与え、自分で自分を調教し、利益が出る行動を体に叩き込む。
優れたトレーダーは自律しており、自分で考え、勉強し、結果を出そうとする。
ダメなトレーダーは、ブローカー、SNS、その他の情報に流されて、投資をし、失敗したら他人のせいにする。自分で考えて投資をしないので、学習がなく、同じ失敗を繰り返す。
十分に気をつけたい。